「メリーロード高輪」は昭和20年代後半から商店が集まってつくられた歴史ある商店街です。周辺には赤穂浪士の菩提寺である泉岳寺や外国大使館、大学などの歴史的、文化的資源があり、地域の人々の暮らしに密着した近隣地域型商店街です。
最盛期には160店舗を超える会員数を誇っていましたが、バブル経済崩壊後は減少傾向をたどってきました。店舗数の減少と業種不足によって、地元住民の日常的な買い物拠点としてのサービスの提供が危ぶまれたことから、商店街改革への積極的な取り組みが始められました。
「メリーロード高輪」は2年前に港区の支援を受けながら「高輪変身プロジェクト」を発足、活性化に向けた5カ年計画をスタートさせました。まず、港区の商店街としては初めての「ポイントカード」を発行。現在は20店舗を超える店舗が加盟し、女性はもとより男性からも好評を博しています。
おしゃれな商店街名も、変身プロジェクトの一環として地域の方から公募し、楽しく明るい感じの「メリーロード」が選ばれ、イメージを一新しました。また、新しい名称に合わせて商店会キャラクターも募集。全国から625点も応募があり、高輪地域のシンボルである「二本榎」をイメージした「メリー」が決まりました。
新しい街路灯の設置も商店街のイメージを大きく変えました。
二本榎に因んだ二本柱で支えるデザインや、商店街の入口を彩るシンボル灯は高輪の「輪」をイメージしています。また、二灯式街路灯の一部にセラミックハライドランプを導入して、明るさを確保しながら街路灯の数を減らしたため、通りが歩きやすくなり、お年寄りやベビーカーを押す方にやさしい街に変身しています。このほか、配達帳の配布や環境にやさしいエコバックの製作など、積極的な取り組みが展開されています。
メリーロード高輪の周辺には、泉岳寺、覚林寺(清正公)などの歴史スポットのほか、水族館や映画館のあるホテル、美味しい和菓子屋やレストラン、ガイドブックには載っていない地元お薦めのスポットがたくさんあります。
そんな高輪を楽しく歩いてもらおうと2006(平成18)年、プロの地図師・散歩屋の高橋美江さんと「高輪散歩」を制作。改めて地域資源の豊かさに商店街の会員も驚かされているといいます。
地域資源の一つでもある地元の学校や大使館との連携も開始されています。新街路灯完成セレモニーには明治学院大学の学生が運営に携わったり、2006(平成18)年末のクリスマスイベントには東海大学付属高輪台高校の吹奏楽部が参加するなど、「商学連携」を推進しています。白金高輪駅開業によって交通の利便性がさらに良くなり、新しいマンションが次々に誕生し、地域の住民は急速に増加してきました。新しい店舗も何軒か誕生し、その中には「メリーロード高輪」に加盟する店もでてきています。まずは、近隣地域型商店街として、地域住民の生活サービスに応えながら、豊富な地域資源を利用した観光集客も目標の一つとなっています。「住んでよし、訪れてよし」の街づくりに向かって、「メリーロード高輪」の変身プロジェクトは始まったばかりです。
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